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〇 秋から冬に向けてのコンポの管理方法

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〇 最新機種 コンポS-90ET型 大容積とシャフト強度・羽根強度の信頼性を向上を図っています

〇 スクラバー(薬液洗浄脱臭装置) 脱臭設備の一環をご紹介

 

 

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〇 有機質肥料を商品化する大作戦を展開中!

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〇 コンポの開発記事

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を掲載しております。

エコテックの四季 秋号をコンポご使用頂いておりますお客様に送付させて頂きました。

秋号の表紙は現在 産休中の名古屋事業所 事務を担当してもらっている森川さんに御協力頂きました

来年4月には復帰します。

 

 

 


マレーシアでのコンポS‐90 設置工事風景

 

4、今後の展望と課題

中国は独自の発展をしている。国家の統制が厳しく、しかも、自由経済を推し進める、竹に木を接ぐ社会。過去のシステムの上に最新技術を持ち込み、そのメンテナンスに追われる社会。
自家用車は普及しているが、修理が追いついていかない、泥船状態が現状です。

これからの中国を見る視線として、省さらには市といった細分化した目線が必要に思う。

法の執行状態も違う。受入港の対応も違う。農業の在り方も違う。言葉も中国語と言えども、地域差は日本の比ではない。

山東省ひとつとっても人口は8000万人。韓国よりも遙かに多い。

 

日本のマーケティングは高度に発達し行き着いた先は、市場のセグメンテーションであったはずだ。

グローバリゼーションと言う言葉に踊らされて、国対国という感覚を持ってしまった感がある。


しかし、日本同様に中国にも地域性や地域格差はある。


もし、日中関係が修復した場合、もう少し、地域の農業の在り方や、有機質肥料の販路、有機質肥料の使い方まで踏み込んで、細やかなマーケティング展開を行ってゆきたい。


同時に、チャイナ プラス ワンと言われるように、他の東アジア諸国の販路開拓に勤しみたい。

南に向かえば、まだまだ、需要が旺盛な国々はある。

引き合いもあるので、ひとつひとつ丁寧に取引を行いたいものである。


幸い、当社は有機質肥料の輸出のみならず、堆肥化プラントの拠点を海外に持っており、世界各国に向けて設備を納品しており、人脈もある。技術立国 日本の誇りを持って、改めて世界と向き合いたいと考える所存である。



 



 



3、中国の肥料輸入の現状

 

中国で有機質肥料の需要が高まりつつある。しかし、残念ながら中国国内の法的な規制、社会システム、畜産事業社、下水汚泥処理施設等が未整備であるため、社会循環型の有機質肥料の供給が十分に行き届かない。

その供給は先の述べたように、足らずや、高品質の物を海外に依存している。

つまり、輸入しなければならない状況にある。

 

しかし、2010年1月畜糞由来の有機質肥料は、基本的に輸入禁止となり、昨年10月にはその他、動物・植物原料由来の肥料が登録制となった。登録制とは、北京政府が輸入予定の肥料の成分分析を行い、栽培試験までを行い合格した場合に輸入許可が出される制度である。

実質は輸入禁止と言っていいだろうが、当社は登録を取った製品があるため、辛うじて輸出を進める事ができていた。

しかしながら、この度の政府間の領土問題が、輸入規制に追い打ちをかけている。政治問題が経済に影響を与えるという中国の特殊な事情もあって、現在、水際で厳しい状況が続いているのだ。

これまでも、WTOで欧米諸国から、不平等取引で訴えられて敗訴となったケースの多い中国である。

さすがに、日中間貿易を止めるとなると、WTOの違反となる。

この度は、日本からの貨物の検疫や通関検査は、全量検査となっている。日本への輸出もまた、ほぼ、同等の措置を取っている。

中国側の貿易関係企業各社は、このようなことが起こるということを事前に知らされており、現在、彼らは、輸出入を止めているのが現状だ。

全量検査となると、コンテナヤードで長期間保管される事になり、良品でも、不良品扱いとされて、通関出来ず(注)、中国国内に入らない可能性がある。

 

(注)通関が通らない場合は、輸出国に戻す、指定の場所で焼却する、第三国に輸出し直す方法が取られる。 日本に戻すと言う事は、日本がどこかから輸入するということであり、有機質肥料はまず、日本は受け入れないため、焼却、第三国へと言う事になる。

 

また、中国の各港が一率で同じ対処をしているかと言えば、そうでもなく、山東省や江蘇省は厳しく、大連あたりは対応が緩やかと聞く。

気の毒なのは、そのような措置が取られる以前に輸送された貨物の関係者で、不幸な事に、港で足止めを食って、ヤードの保管料を払う事態になっている。肥料の輸出入に限らず、この度の中国の通関当局の日本関連の貨物に対する対処は、日本企業のみならず、中国の貿易会社、船会社、輸入業者、エンドユーザーにまで大きく影響を与えていることを忘れてはいけない。

 

カントリーリスクの高い国と言われ続けてきた中国ではあるが、自国民まで傷つけながら、日本企業を攻撃しているとも言えます。



 

その農業も、欧米諸国と同様に、有機栽培に注目が集まっている。
欧米、日本も有機質肥料の使用率は3割とされているが、中国、韓国、その他、東アジア諸国は1割に満たないとされている。

確かに、中国も昔ながら、畜糞を利用している。 写真は馬か驢馬の糞とトウモロコシの茎を混ぜた有機質肥料である。

しかし、発酵とか、腐熟は問題にはしないで、農耕用の家畜の生糞を混ぜているに過ぎない。

当然、中国にも畜産業はあるのだが、畜糞の再利用や食品残渣・汚泥の再利用は十分に行われていないのが実情である。

日本は畜糞の処理は事業者負担で、環境負荷のかからない形で処理するように法で定められて、その処理コストは事業者負担で、肉や玉子の生産コストに含まれ循環している。しかし、中国はその循環の仕組みができていないため、有機質肥料メーカーが畜糞を買い取り、畜産農家とは別の工場で、堆肥化する。よって、高価なものとなり、輸出価格と同等となる。価格が多少高くとも、品質を中国製と比べれば、納得のいく物となっているのが輸出有機質肥料なのだ。
日本から送られる有機質肥料は、ハウス栽培や露地でも高付加価値の作物に使われる。

ハウス栽培と言っても、高さ4メートルもあるコンクリートの壁で囲まれたハウスだったりする。

都心部に限らず、農村でも、前時代的な風景と現代が同居しており、今、流行りの有機作物は人気があって、高価に売れている。

その有機作物を栽培する為に、日本やオランダ、オーストラリア等の先進国からも有機質肥料がこれまで送られていたのだ。


2、当社のこれまでの中国への有機質肥料輸出

当社は、これまで、国内で製造された有機質肥料を中国の合弁会社に輸出してきた。国内ではマッシュで使われることの多い有機質肥料だが他の東アジア諸国同様ペレットやグレインに加工した肥料を農家は使っている。

当社の合弁先の工場はペレットに加工して、袋詰めしている。東アジア諸国が高価なペレットを使う理由には、化学肥料を撒く機械を使うからである。

よって、ペレットの径や長さに煩く注文がつく場合がある。




 

また、色もうるさく言われる場合もある。彼らは黒い有機質肥料を好む。これは、中国で流通している肥料に土を半分ぐらい混ぜてため、腐熟度の高い発酵鶏糞が薄い土色だったりすると、成分よりも何よりも色でダメが出たりする。

中国の肥料法では、成分が窒素、燐酸、加里の含有率の合計が6%以上あればOKという、いい加減さもありながら、

有機質は40%以上必要となっていたりする

有機質肥料の中国輸出の課題

 

尖閣問題等 日本と中国に関するニュースが連日報道されておりますが、争いに勝者は有りません

両国の関係が改善される事を願います。

当社は中国にて合弁の肥料販売会社を運営していますでの、そのご紹介をさせて頂きます。

 

GDP第2位の国とされている中国は、循環型の社会構造が、まだ、十分に構築されていない。

有機栽培への関心は農家、生活者、共に高い。 しかし、有機質肥料の国内供給は十分でないにも関わらず、

中国政府の海外の依存の制御は、時期尚早の感が否めない。


過渡期の中国とどう向き合うか?または他国への輸出ルートの開拓を進めるか?

今後の海外展開について、今一度考えたい。

1、中国の肥料事情

中国の空港から都心に向かう街並みはなるほど経済成長著しい国と納得できる。

 

ところが、街中には未だ驢馬とベンツが同居している,日本の1960年代と現代が同居する中国。

田舎に行けば、鶏舎と住居が混在し、鶏糞が路上で干されている。

 

特殊な例かもしれないが、事実である。

 

その中国の国土は日本の20倍である。  日本の10倍の人口を賄うに十分と思える国土。

 

そして、地平線まで広大に広がる農地。それを家畜と共に耕す数多の農民達。


これから、農業分野で、さらなる発展が見込めると確信する。

 

続く