農業技術の匠、鈴鹿ポートリー近藤社長の土づくり講座をお届けします。

 

連載24 おわりに

師走を迎え、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

早いものでこの講座もとうとう二年間の最終号を迎えることになりました。

畜産農家の立場で、「土壌」のお話をさせていただきましたが、

何分、素人がさまざまな先生のご講演を拝聴し、自分なりにまとめたものですので、

わかりずらい点や不明な点が多々あったかと思います。ご容赦ください。


耕種農家と畜産農家を結ぶ言葉に「耕畜連携」という如何にもお役所言葉のようなものが

ありますが、私はこの耕畜連携を支えるものこそ、生産現場である「土壌」と考えて

います。

生産現場で如何に「もうかる農産物」が生産でき、かつ「儲ける」ことができる

かに、「真の連携」の成功はかかっていると思います。


したがって、お互いの苦手の部分を補い、こうゆう堆肥が欲しい、

こうゆう堆肥があるぞ。

といった情報のネットワークが、最終的なゴールではないかと考えるようになってきました。



土壌は、植物をゆっくりと生産する場です。現代社会は人口増加に伴い、食料増産に入り

基本的にゆっくり生産する場である「土壌」を酷使し続けてきました。


ゆっくり「土づくり」を行えば、恐らく土壌の悪化や劣化は避けられたことでしょう。

地球も温暖化してきていると言われています。食料生産の場を今一度、農業という視点に

立って考え直し、永続的な生産ができる「場」を保全していきたいものです。


そのためには、もちろん必要に応じて化学肥料を適切に使いながら、畜産堆肥を積極的に

活用していかなければなりません。


中部エコテックさんが開発した「エコリーフ(ECOLEAF)」は、その意味においても、次世代の肥料製造

機であると同時に、もっと進化できるものと信じております。



本当に二年間、ありがとうございました。


また、どこかでお会いできることを楽しみにしております。



 



鈴鹿ポートリー代表取締役 近藤博信

 

連載21 「土壌診断③ 注意すべき苦土・加里比」

 

前回は土壌のpHが低い結果が戻ってきた事例を紹介しました。

今回はその逆、pHが高い診断診断結果が戻って場合です。


診断結果のpHは7.0以上です。

通常、土壌診断ではこのpHの状態をアルカリ土壌と呼んでいます。


アルカリ土壌では石灰が多いことを示していることが多いのですが、

多くの生産者は「野菜作りには石灰(白い粉)は必ず撒く!」と消石灰

や苦土石灰などを撒いています。


これは正しい土づくりではないことにもうお気づきのことと思います。


pHが高い場合には一切石灰資材を撒かないことが最善の対策です。

また、pHが高いから下げなければならないと思われがちですが、

そのような資材に頼る必要は一切ありません。


交換性石灰、苦土、加里の適量は「土の胃袋」であるCEC(塩基交換容量)

の大きさにより変わるので、その絶対量ではなく、

塩基飽和度と塩基バランスから評価することが必要です。


結論から言えば前者は80%、後者は石灰:苦土:加里=7:2:1となればよい

と考えられています。

とくに注意したいのは苦土・加里比で2~6程度が適当です。


牛ふん堆肥を多量に撒いている圃場では、加里が過剰になりやすい傾向にあります。

そのような圃場には堆肥を撒く量を減らすこと、基肥や追肥の加里を減らすように

したいです。

また、苦土・加理比の低下が苦土の欠乏による場合もあります。

このような場合に、土壌のpHが高い場合には硫マグを低い場合には

水マグを施用するとよいバランスになります。

 

連載17「土のしくみ③ 土の微生物」


もうすぐ嫌な梅雨の季節ですね。先般、中部土壌肥料研究会で研究者の皆様に

当社の取り組みを紹介してきました。

 

まだまだ畜産側と耕種側の距離感はありましたが、地道に「匠」としての

活動を続けようと思います。


さて、畑の土をスプーンの上にちょいと乗せるとだいたい1グラム程度になります。


実はこの1グラムの土の中には1億以上の見えない微生物がおり、

重さに換算すると1反(10アール)あたり700キログラムに相当すると言われています。

すごい重さですよね。


この微生物は細菌(バクテリア)、放線菌、糸状菌(カビ)、藻類などに分類すること

ができます。

このうち藻類と放線菌は細菌に分類されます。


つまり、土の中には細菌とカビが沢山いると言えます。数では細菌が圧倒的に多く、

カビの10~100倍になりますが、1つあたりの大きさは1mmの数千分の1に

過ぎないので、目で見ることは当然ながら不可能です。


一方、カビは数が少ないものの、糸状の菌糸をのばす特徴があるので、

土に占める重量割合は細菌の数倍にもなるそうです。



次に土の中における両者の働きについて考えてみましょう。



細菌とカビはお互いに異なる性質を持っています。カビは比較的酸性土壌を好み、

酸素を必要とし、ミミズやダニなどの土壌動物が噛み砕いた有機物中の繊維

(セルロースやリグニン)を「エサ」とします。細菌は、あまり酸素を必要とせず、

カビが分解してできた糖などを分解する働きがあるのです。

 

 

 

日刊工業新聞様  8月8日版 第一面に弊社 バイオガス発生装置の記事が掲載されました

記事の内容は下記の通りです

 

 

【名古屋】中部エコテック株式会社(名古屋市南区、川崎浩二社長、052-614-6331)は2012年末をめどに

バイオガス発生装置の製造・販売事業に参入する。食品残さなどを原料としたガスを使い、発電機で発電で

きる試験機を開発した。今後、量産機で性能を検証する。原料処理能力が年2000-3000トンタイプの価格

は3億円を想定。再生可能エネルギーの固定買取制度の開始に伴う需要増を見込む。

試験機は枯れ草などを混ぜて固定物にした食品残さや家畜のふん、汚泥などのバイオマス原料から、メタン

ガスを抽出する乾式タイプ。発酵槽で酸素を除去した後、発酵を促進する溶液を原料に噴射する。メタン菌

が生息できる状態をつくり、有機物を分解してガスを発生させる。

発酵槽の上部にたまったガスを吸引機で回収し、タンクに貯蔵する。ガス抽出後の残さは堆肥化処理装置で

有機質肥料にすることができる。一般的な原料を液状にしてガスを抽出する湿式タイプに比べ、廃液が発生せず

処理コストを削減できる。

試験機の原料の処理能力は年約3トン。生ゴミを原料として場合、メタンガス発生量は1トン当たり50立米

メートル。180キロワットの電力を創出できる。

同社は中部飼料の子会社で、堆肥化装置の製造・販売が主力。エネルギーを有効活用できるガス発生装置を

産業廃棄物処理や畜産業者などに提案し、15年3月期の売上高を12年3月期比約2.2倍の40億円に伸ばす。

 

 

 

 

三光株式会社様  動画  ←  ここをクリックしてください

 

取材に御協力頂きました、三光株式会社様に感謝申し上げます

「ゴミから新しい価値を生む事業展開」に弊社も御協力させて頂きます

 

 

 

2012NEW環境展

5月22日(火)~25日(金)有明の東京ビックサイトにて開催中された

2012NEW環境展 (同時開催 2012地球温暖化防止展)

弊社ブースへ多数御来場いただき誠に有難う御座いました。

 

弊社展示のテーマーは「食品リサイクルはじめませんか?」でした

新しい取り組であります「サスティナブル事業」 食品残渣の飼料化事業の紹介に多くの御注目を

頂けた事は誠に有り難い事であります。

 

この場を借りて、取材に御協力頂きました 「コンポ」を御使用頂いております御客様

そして取材に御協力頂きました農家様に厚く御礼申し上げます。

 

循環社会の構築・再生可能エネルギーの創出に向けて更なる商品の開発・改良に努めて参りますので、今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう御願い申し上げます。

展示会情報

12.04.16

○2012年5月22日(火)~25日(金) 4日間

2012 NEW環境展 (N-EXPO  2012 TOKYO)

東京ビックサイト(東展示棟) 当社出展ブース 東5ホール F505

  同時開催 2012地球温暖化防止展

住所 東京都江東区有明 3-11-1  

 

○2012年6月6日(火)~8日(金) 3日間

国際養鶏養豚総合展2012

ポートメッセなごや 第3展示館  当社出展ブース D-21

住所 愛知県名古屋市港区金城ふ頭 2-2