養鶏の友 4月号

14.04.23

4月に発行された「養鶏の友」に当社の特集記事が掲載されました!

内容をご紹介させて頂きます。(以下 記事より抜粋)

「鶏ふんは化学肥料に置き換わる優れた有機肥料。そして、養鶏農家の貴重な収入源のひとつです。」

中部エコテックは、飼料メーカーである中部飼料(株)のふん尿•汚泥処理を担う環境改善部としてスタートし、平成6年に設立された。

同社が畜産農家とともに歩んで20年が経つ。

これまで3200台以上のコンポを納入し、業界ではトップシェアを誇る。

鶏ふんの急速発酵処理として有名なコンポSシリーズ。これは一槽式畜ふん処理機で、「簡単な処理工程で良質な有機肥料を生み出せる」と養鶏農家から好評だった。ただ、4月から発売される「エコリーフ(ECOLEAF)」は、従来製品よりさらに攪拌•送風•断熱効率が高くなり、処理能力も脱臭能力もアップ。同社の川﨑浩二社長は「コンポSシリーズも良いものですが、エコリーフ(ECOLEAF)は畜産農家の方の悩みを解決するシリーズと言えるでしょう」と胸を張る。そして、「これまで、高水分•高粘度の鶏ふん処理は難しく、悪臭の発生や、肥料製品として販売しにくいなど、いくつか課題がありました。その原因を解決するために、従来のコンポ内の温度を細かく測定したところ、高温帯領域が想定していたものよりずっと少なかった」と開発に至った経緯を振り返った。

エコリーフ(ECOLEAF)は、羽根の構造が変わり、送風も改善されている。60℃以上の発酵温度領域が拡がり、攪拌効率が向上。併せて、乾燥能力も高くなったため、発酵が前にも増して促進され、結果的に悪臭物質(低級脂肪酸)の放出も少なくなった。

こうして長い年月をかけて開発されたエコリーフ(ECOLEAF)は、現在、(有)鈴鹿ポートリーで導入され、最終チェックが行われている。同社の近藤博信社長はエコリーフ(ECOLEAF)について「倍の能力となり、隙のない製品となった」と評価するが、「実際に耕種農家の方に、出来上がった肥料を使って良い判断されなければならない」と付け加えた。このように厳しい意見を言うには理由がある。それは、かねてより、近藤社長と川﨑社長は「鶏ふんの販売先である肥料需要サイドを理解していない畜産農家が多い」という意見で一致しているからだ。「畜産農家は家畜排せつ物を厄介もの扱いして、タダでもいいから持っていってと言うけれど、耕種農家側は、鶏ふんは良質の肥料だからうまく使いたいと言います。両者の見解が違いすぎますよね」。

今後、中小養鶏農家が生き残るためにも、鶏ふんの有利販売は必須。

匠塾(農林水産省選定「農業技術の匠」の勉強会)を開いて、2人で全国行脚をし、鶏ふんが立派な収入源となることを説明している。

耕種農家が求める品質の安定した肥料を提供するため、そして何よりも養鶏農家のために、エコリーフ(ECOLEAF)の販売と海外展開など、同社の未来が楽しみだ。