匠の土づくり講座 24 最終号

14.12.25

 

連載24 おわりに

師走を迎え、皆様、いかがお過ごしでしょうか?

早いものでこの講座もとうとう二年間の最終号を迎えることになりました。

畜産農家の立場で、「土壌」のお話をさせていただきましたが、

何分、素人がさまざまな先生のご講演を拝聴し、自分なりにまとめたものですので、

わかりずらい点や不明な点が多々あったかと思います。ご容赦ください。


耕種農家と畜産農家を結ぶ言葉に「耕畜連携」という如何にもお役所言葉のようなものが

ありますが、私はこの耕畜連携を支えるものこそ、生産現場である「土壌」と考えて

います。

生産現場で如何に「もうかる農産物」が生産でき、かつ「儲ける」ことができる

かに、「真の連携」の成功はかかっていると思います。


したがって、お互いの苦手の部分を補い、こうゆう堆肥が欲しい、

こうゆう堆肥があるぞ。

といった情報のネットワークが、最終的なゴールではないかと考えるようになってきました。



土壌は、植物をゆっくりと生産する場です。現代社会は人口増加に伴い、食料増産に入り

基本的にゆっくり生産する場である「土壌」を酷使し続けてきました。


ゆっくり「土づくり」を行えば、恐らく土壌の悪化や劣化は避けられたことでしょう。

地球も温暖化してきていると言われています。食料生産の場を今一度、農業という視点に

立って考え直し、永続的な生産ができる「場」を保全していきたいものです。


そのためには、もちろん必要に応じて化学肥料を適切に使いながら、畜産堆肥を積極的に

活用していかなければなりません。


中部エコテックさんが開発した「エコリーフ(ECOLEAF)」は、その意味においても、次世代の肥料製造

機であると同時に、もっと進化できるものと信じております。



本当に二年間、ありがとうございました。


また、どこかでお会いできることを楽しみにしております。



 



鈴鹿ポートリー代表取締役 近藤博信