匠の土づくり講座 4

13.04.25



連載 4「土を知ろう① 土の誕生」

 

 

4月になりました。ドライブでは桜を。周辺では、ピカピカの新一年生がランドセルを背負って、

新しい出発をしていましたね。

 

さて、土は地球上の陸地の表面を覆っている「地球のアカ」と言えますが、土ができるまで

には数百年から数千年もの時間がかかります。


その土地にどのような土壌ができるかは、植物や動物、微生物の種類、気候や地形などの

自然条件によって決まっているそうです。一方で、人の手によって作り上げられた土壌

も少なくありません。

米を育てている日本の多くの水田はまさに人が手を加えた芸術的な作品土壌と言えるで

しょう。野菜が大きく育つような土壌にするために土をさまざまな資材や有機質肥料などに

よって改良した土壌もそうです。

 

しかし、最近ではその改良が行き過ぎて、土壌の中の養分が過剰になっている水田や

畑が多くなってきています。そのような水田や畑の土づくりは、過剰になった栄養分

を抑えることや、健全な野菜を育てるためにバランスのとれた土に戻してやること

なのかもしれませんが、そう簡単にはいきません。


「土づくり」は人の「健康づくり」に他ならないことを認識していただき、正しい

土づくりを実行するための知識を身に付けていきましょう。


次回からは、土の機能や仕組みについて紹介していきたいと思います。